印刷物は多くの人々が日常目にするものですが、その製作工程を見たことがある方は極めて少ないのが現実です。
そもそも印刷物は合理的な方法で作られているのでしょうか?
印刷物を工業製品として見た時には、例えば家電・自動車・半導体など、これまで日本企業が国際競争力があるとされていた他産業の製造工程と比べてみると、極めて無理・無駄の多い工程の連鎖を経て作られていることが多いのです。
私たちはこの点に着目し、あるべき合理的なモノづくりの考え方を印刷に適用したいと思っています。
このモノ作りのプロセスを再設計することにより、改善された業務フローの中で発注側・受注側双方の業務負荷を軽減し、その結果コストを合理的に圧縮することができるのです。
これまで印刷産業は根拠のない『見積たたき』によって理不尽なコスト(のみの)競争に巻き込まれ、『儲からないビジネス』に転落してきました。他方、家電・自動車・半導体など後発の他産業のように徹底した業務改善や合理化を怠ってきたのも事実です。
一方発注側は、ただでさえわかりにくい印刷見積もりを読み解く努力を放棄し、合計額に対してグロスの値引きを要求する『根拠のない見積たたき』をせざるを得なかったのかもしれません。
そのような背景から、受注側は印刷物のコスト見積をブラックボックス化し『根拠のない見積たたき』に耐えられるように防衛してきたという側面もあります。
私たちは合理的なモノづくりを目指し、工程全体の最適化を狙った業務フローの再設計を支援します。この業務フローの再設計は受注側(製造側)だけではなく発注側の業務フロー改善も含みます。
この一連の取り組みを通して発注側・受注側双方が印刷物のコスト構造を理解し、透明化・可視化し、得感をもって力を合わせてコスト削減に臨む環境が整うと信じています。
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